3月13日ドラえもん感想

先週の『大魔境』についてはいつか改めて感想をアップするとして、ひとまず今日のドラえもんの感想を。

 

のび太ダンボール宇宙ステーション」

面白かったですね。個人的には、とても好きなタイプのお話でした。子どもの頃の自分だったら寝るまでテンション上がりっぱなしだったと思います。

まず、工作やごっこ遊びの延長で本物をつくってしまう、というモチーフがいい。とっさに思いついたのがほんものクレヨン*1くらいでしたが、たしか他にも箱やなんかでつくった手作りおもちゃが本物になる系のお話はあった気がします。

そして、もう一つ、宇宙というモチーフが良かった。それも単にファンタジックな空間としてではなく、SF的な空間として活かされたのが面白かったです。最初にのび太が「なぜ宇宙ステーションは地球に落ちないの?」と言うのにドラえもんが応え、それが結果的には衛星軌道に乗れていないジャイアンスネ夫の宇宙ステーションのピンチにつながる伏線になっている、というのが熱い展開でした。

個人的にはドラえもんはSFだと思っているので、のび太のごっこ遊びから宇宙へ、そして宇宙についての解説がさり気なく入り*2、そしてその解説が活きる形で、ジャイアンスネ夫の危機を救う、という展開には燃えました(笑) 適宜、2つのステーションがどういう起動を回っているのか解説が入るのも面白かったですね。

そしてそのピンチを切り抜ける手段自体は、炭酸ソーダをロケットにしてジャイアンスネ夫を助けに行く、という身近なギミックなのも、ドラえもんらしくて印象的でした。

そして最後。のび太たちがジャイアンスネ夫を助け出し、2つの手作り宇宙ステーションが起動を外れ燃え尽きてき、流れ星になるのを地上から見上げるというクライマックスも、SF的でもあり日常的でもあり、まさに「少し・不思議」で美しい絵でした。

 

今回のストーリー、おそらく特定の原作は存在しないのだと思いますが、アニメオリジナルならではの魅力あふれる一話という印象を覚えました。たとえば、かつて大山版で何度か再放送された「動物パワーでサバイバル」なんかはアニメの30分枠ならではの、原作の短編でも大長編でもありえない魅力にあふれた冒険譚だと思います*3

今回のようなアニメオリジナル展開が受付ないという人も多いですし、自分も冒頭ののび太ダンボールで宇宙船ごっこをしているという展開はやや唐突、その後のドラえもんとの物理に関するやりとりも相まって「こののび太は何歳なんだ?」という違和感を覚えてしまいましたが*4、それは対象年齢をしぼれないアニメでは仕方ない部分もあるのでしょう。むしろ、こういったアニメオリジナル展開をどんどん出していってほしいな、と思った一話でした。

 

妙に熱弁をふるってしまいました。とりあえず、今日は布団に入って録画した「ダンボール宇宙ステーション」幸せな夜を過ごしながら眠りたいと思うので、今日はこのへんで。

では、また。

*1:ドラえもんカラー作品集 第5巻(初期作品編) (てんとう虫コミックススペシャル)収録

*2:場所は宇宙ではなく海底ですが、『海底鬼岩城』では観光ガイドという形でドラえもんによる海の構造についての解説が入り、海洋SFとしての雰囲気を盛り上げています。が、今回は盛り上げるだけでなくオチにつながっているので、かなり上手い展開だと思いました。

*3:ただ、明確には思いだせないのですが、「動物パワーでサバイバル」には、てんコミ未収録作品に原作があったような気もします。ただ、それでも雰囲気はだいぶと違っていたはずです。

*4:学年別学習雑誌に掲載されていた原作なんかだと、『小学1年生』に掲載された話ののび太と『小学4年生』ののび太では、掲載誌の名前通り見た目も振る舞いも違っています。