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「大みそかだよドラえもん 1時間スペシャル」感想

しばらくぶりの更新となってしまいましたが、今年の大みそかスペシャ*1の感想を。

 

全体の構成

今年の大みそかスペシャルは、昨年同様1時間3作構成でした。ただし、2作めは川崎市藤子・F・不二雄ミュージアムのオリジナルアニメを地上波後公開したもの。

作品数だけで価値を測れるものではありませんが、昨年がオリジナル4作構成だったことを思うと、「一歩後退」か。

 

続いて、各作品について感想を。

 

「戦国のび兵衛がんばれ」

原案は「ご先祖さまがんばれ」*2スネ夫に「ご先祖様が家老だった」と自慢されたのび太が自分の先祖も立身出世させようとする、という基本的構成は同じだったものの、オリジナルキャラのしず姫や服部ジャイ造が登場したりと、かなり独自の展開を取り込んだ準アニメオリジナル作でした。実はのび太ドラえもんの介入によってスネ夫の先祖が出世していたというタイムパラドックス的なオチは原作通りだったものの、事の真相にしず姫さまは気づいてくれていたので、原作よりも優しい展開だったか。個人的には、この終わり方も好きでした。

放送時間上は本作で前半30分を使っており、スペシャル放送の中心になるアニメオリジナル中編的役割*3を負っていたといえそうです。

 

ドラえもんパーマン危機一髪!?」

 

パーマン連載開始50周年を翌年(明日からですが)に控えての放送でした。

前述のとおり、元はFミューのオリジナルアニメ*4。F作品コラボらしい手が込んだ小ネタはさすがの出来。

そのことは明示されなかったのですが、実は(もちろん?)続く「星野スミレのひみつの恋」とリンクしています。スミレちゃんが「どうして私がパーマンだと知っているの!?」と驚く展開がありましたが、結果的にはこれも、次作の「秘密」を暗示する複線になっていました。

 

「星野スミレのひみつの恋」

原作は「影とりプロジェクター」*5。こちらは、前半は「架空通話アダプター」*6をベースとした展開でしたが、違和感なく構成されていました。

作品のチョイスは、おそらくはパーマンつながりと思われますが、芸能人の私生活をめぐるスキャンダルにむらがる大衆、それに翻弄される芸能人という一個人という意味では、今年一年を締めくくるにあたって「時事ネタ」という側面もあったのかもしれません。

最後は原作通り「ここに書くわけにはいきません」という、優しい終わり方でした。スミレちゃんの大切な人の正体が気になる方は、ぜひ「目立ちライト」*7をご覧あれ。ちなみに、冒頭シーンに登場していた芸能リポーターは、さりげなく「目立ちライト」に登場する、あのリポーター。目立ちライトの効果からは、解放されていたようです(?)。

年の最後に、作品の枠を超えて、なかなか手の込んだ一作でした。

 

 

というわけで、今年最後のドラえもんの感想でした。

大みそかに、アニメをスペシャル放送しているということ自体ドラえもんの「すごさ」なのだと思いますが、個人的には、また2時間or3時間のスペシャルを見てみたいなーという思いもあります。一方で、今年のスペシャルには、特にパーマン50周年を記念してからの「星野スミレのひみつの恋」という流れには、短いながらも質の高いスペシャルを見せてもらった、という満足感もありました。

 

来年からのアニメドラえもんにも期待しつつ、みなさま、よい新年をお迎えください。